ブランドスターブログ

群馬県前橋市で、 宝石・時計・ブランド品・気金属…etcなどの 買取販売を手がける、ブランドスター (セブンシーズ株式会社)のブログです。

2022年08月


お盆過ぎ辺りからから何となく朝起きた時に感じる風が秋の気配を帯びてきました。

今日は休みを利用して出来るだけ自然の多いエリアにドライブです。

有給休暇無し+週休1日=日帰りエリア です。

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 この「千と千尋の神隠し」のオープニングに出てきそうな道。広い国道もありますが私はひたすら裏道を進みます。途中壮大な河岸段丘を見ながら段丘下段の道を進みます。人っ子一人いません。

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1時間ほどでやっと目的地に到着。今回は川場村です。

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田んぼのコシヒカリも実ってきています。空と山と川と緑……

昔はどこにでもあったであろう日本の原風景がここにはあります。

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 綺麗な川にはセリやクレソンがが群生してます。右側の茂みは全部セリ。

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 これはセリの花。平野部では滅多に見かけません。
清流に生える梅花藻(バイカモ)の花も見ることが出来ました。

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 水中でも咲く花ですがここでは水面に咲いてます。
これは全部バイカモ。豊富な水の中で涼しそうにゆらゆらと。
なんか味噌汁に入れたら美味そう(´﹃`)

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水田の中にのんびりと餌待ちしているジョロウグモがいたり…

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 シロツメクサ(クローバー)のパープルバージョンのムラサキツメクサが咲いていたり

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 色づいて食べ頃の桃がなっていたり……

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自然の緑は癒されますねー 。あぁ‥アーリーリタイヤしてこんなところに住みたい。

この近くには湧き水もあり、口当たりのいい軟水で飲用に最適です。欲張って20リットルタンクに汲んできました。この湧き水は真夏でも手を入れてられないくらい冷たいです。

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 「ゆきほたか」も現地で購入。ちょっとエクスペンシヴなので2キロだけ‥‥。

このお米は業界通のみが知る希少なお米というだけあってそれはもう、非常に美味しいです。

せっかくなので水道水は一切使わず、川場村の湧き水でとぎ、湧き水で炊いて、湧き水で割ったウィスキーを飲みながら炊き上がるのをゆっくり待つ‥‥。

( ̄-  ̄ ) ンー‥最高の贅沢です。 



あっという間に8月、仕事の発送を数点済ませてあとはフリータイムにして春彼岸に行けなかった墓参に行ってきました。

どうも休み下手になっている今日この頃。勤めをしていた二十代の頃の方が余程休日を楽しんでいました。自営は休んだだけマイナスですからどうしても休日は逆に落ち着かなくて休み下手になります。(仕事しててもお客さんに無茶振りされて赤字になることも結構ありますが)

きょうは墓参りなので穏やかな気持ちで運転しようと思っていたんですが、道すがらずーーーーっと30キロ台でずっとノロノロ走っているカップルの車がいまして、後ろもノロノロ渋滞ができちゃいまして……。10kmほど付き合いましたがもうさすがにイライラしてハンドルにミサイルボタンが付いていたらミサイル発射して木っ端微塵にしてしまうところでした。曲がってくれたので助かりましたが。

話は元に戻りまして墓参と言うと何やら義務のようで昔は大人に連れられて渋々ついて行った記憶がありますが、この歳になると自発的に自然と墓参に行くようになりました。

寺の近くにうまい焼肉屋さんがあるので実はそれも楽しみなのですが。

墓参りが面倒じゃなくなってきたのは歳と共に先祖の大切さがわかってきたのか、はたまた人生半ば過ぎてお墓に入る時期が昔より近づいてきたのか……。まあ両方かもしれません。

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立派な唐獅子とゾウさん。唐獅子の肉球がちゃんとあって可愛い。
唐獅子は猫の仲間なので見たことなくても何となく予測描写が出来ますが……。
象の足ってこんなじゃない。
当時麒麟や象や龍や鳳凰や白澤は想像上の霊獣でしたからこれはこれで。

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江戸時代に先祖が寺院に寄進したという欄間の龍。

ご先祖さま、私は寺に何かを寄進するどころかお賽銭もけちってます。
1円にしたいところですが音でバレるので私のお賽銭は通常5円か10円です。
音でバレるから5円にするという程度のチッポケな人間です。

タイムマシンがあったら先祖にお小遣いを貰いに行きたいです。
その時は小判でもいいですが大判でお願いします(ノ_ _)ノ

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唐破風の軒の龍の躍動感たるや、当時の職人の匠の技に惚れ惚れします。
そんなこんなで見物しながら花を活けたバケツを片手に歩いて境内の墓石を見て歩いて感じることは、これはどこの寺でも思うことですが江戸の初期に作られた墓石が滅多にないということです。

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(この時期の花は便乗値上げしていて高いのが恨めしい)

その理由を考えてみたらそれもそのはず、江戸幕府はキリスト教禁止令のもとで寛文11年(1671)に
「宗門人別改」という制度をつくりました。

その制度の下で民衆は地域の寺に所属することが義務付けられました。

キリシタンでないことの証明と、あとは戸籍的な役割につながってくる制度です。

今残る檀家制度もちょうどこの時期にできたものだと思います。

だから一般の寺には古くても宗門人別の制度ができた以降の墓石が多いのです。

江戸時代も下る(江戸後期)と身分制度もやかましくなくなったのと、民衆も墓石を持てるようになったのと……。そんな理由から江戸の後期から幕末にかけての墓石が圧倒的に多いのです。

そんなことを考えながらいつも境内をぶらぶら逍遥しています。

他家の墓でも(江戸期の墓石に限りますが)興味深い墓石は見学させてもらってます。戒名や年号、墓石の形態を点で結んでいくと江戸時代の人々の社会の景色が蘇るような醍醐味を感じます。
( ̄-  ̄ ) ンー私変態なんですかね…。

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ご先祖様の墓石が並んでます。2メートルくらいで身長より高く宝永(1704~1711)~享保(1716~1736)の年号が見えます。

墓石に掘られた年号を見るとやはり先程の幕府による宗門人別改が制度化されて地方にいきわたる時期と符号しています。

うちの先祖は代々長命で墓石に彫られているのは没年号ですからこの墓石の先祖が生まれたのは戦国風雲の硝煙の香が残る江戸の初期でしょうか。

300年以上経過しているので私から数えて十数代前。どんな人だったのか会って話しをしてみたいものです。

「ご先祖さま、今私は外務省アジア大洋州局で新たな自由で開かれたインド洋のさらなる前進とクアッドの枠組みの盤石化を図るべく微力ながら国事に奔走しております」

と、報告したかったところですが……

現実は、はい。買取屋です

が真面目にほとんど休まず働いてます。毎日健康で出勤できて当たり前と思っている何気ない日常が続けられていることが一番の幸福だと最近思うようになりました。

決して勤務中にNetflixなど見ていません。などと報告して手を合わせます。

    話は元に戻りますがご先祖さまのこれらの墓石は傘付方柱墓といった形式です。形は違いますが五輪塔と同じく「空風火水地」の形式に倣ってます。300年以上前としては大きな墓石です。

色んな墓石を見ていると墓石ってその時代の身分制度や文化風俗を反映した資料でもあるんだなと考えていたら、さらに「墓石を切り口にしたその時代の景色」を見たくなってこんな本を発見して買ってしまいました。

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こんな本を買ってしまう私はやはり変人かもしれません。

                          チャウ(-д- 三 -д-)チャウ

「墓石ひとつを見てここまで好奇心を展開できる素晴らしい感性の持ち主」と言って欲しい。

昔はお墓ってなにやらくらい場所と思っていましたが、ここに入っている人も私たちと同じように泣いたり笑ったり怒ったりお酒を飲んだりと同じ人だったと思うとこの歳になってとても親近感を感じます。

そんなこんなで墓参を終えこの日は暑くて喉が渇いたので

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普段滅多に飲むことの無いコッカコーラを買ってしまいました。
コーラなんて一年に一度飲むかどうか。控えめにミニサイズ。

微妙にぬるかったので1口目から発泡して泡飲んでる感じであまりうまくない。
おーいお茶にすればよかった。

やはりお墓参りをすると気持ちがいいものです。

先祖が命のバトンを繋いできてくれたからこその「今」ですから。

しかしながら人口も減り、私が出た小学校は私の時代の4分の1に児童数が減っています。

ということは墓参りに行く人も減って無縁仏のお墓がこれからどんどん増えるということです。一定期間参拝者のいないお墓はどうなるかと言うと…。

産業廃棄物として粉砕されて廃棄処分されてしまうそうです。

墓じまいという言葉が昨今ありますが、他人事ではないような気がしてきます。

ご先祖さま…。妙な心配をしなければならない時代になってきました。















 

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